そんなこと

罪悪感という最後の良心と共に。愚痴と正論の間を行き来しながら、自分を模索していくブログです。

運命の糸を自分で繋げること

人間は愚かな生き物だとつくづく思い、

なおかつ自分も愚かだと思う。


最近ようやく元彼のことが忘れられそうだ。

忘れるというのは、関心を完全に捨て去ることだ。嫌悪感を抱き、毒を吐いているうちは、まだ好きなのだろう。

自分から突き放したくせに、強烈なキャラと、数々の衝撃的な発言により、大きな傷跡を私に残していった男だ。語るとキリがない。伝説だ。


しかし最近別の物に恋をしているような気がする。これが人間と言えるのかわからない。正体は人間なのだが女性ではない。ご想像にお任せするが、この人のような何かが意識の中に入ってくると、ドキドキする。そして、胸が苦しくなったり、コミュニケーションを取ることを想像しただけで恥ずかしい。

ちょっとでも想いが通ってしまうと恥ずかしくてたまらない。懐かしい感情だ。

妄想力が強いので、もし相手もそう思ってドキドキしてくれていたら嬉しいと思ってしまう。

そして更にひどい症状として、特に頑張らなくても運命がつながっていればいずれ会えるだろうとも思ってしまう。


本当はそんなことはない。頭ではわかっている。何しろ元彼は、お互い運命があればいいなと思うようなシャイな人間だったのに、運命に任せていたら臆病すぎて結ばれることが無かった相手なのだ。

私がその時、自分の力で運命をつなげたことで、彼とは一度結ばれた。愚かだった。簡単に結ぶことができた。大事なのは、運命をつなげた後の苦難だったのに、お互い弱すぎて、それがわかっていなかった。


今回の恋の対象は更に上を行く困難さだ。恐らく私の手で運命をつなげることは出来ない。

だけど前回運命を操作したことで、いいこともたくさんあったけど、苦難も同じくらいふりかかった。とても苦しくてよく泣いた。

同じ過ちを繰り返すのはそれこそ愚かだ。軽い気持ちで繋げてはならない。


しかし片思いの恋というのは楽しい。想像でドキドキしたりキュンとする感覚が良い。元彼のことはほぼ忘れた。覚えてはいるけど、今の恋のほうが楽しいので完全に気持ちのほうが消えて、事実のみになった。


こうして私は婚期を逃し、ひとりで生きていく力を更に高めていく。どうせなら完璧にひとりで生きていけるようになりたい。

そうしたらもしかしたら、男の一人くらいは養えるようになるかもしれない。そうしたら今度こそ、運命を繋げに行こう。