そんなこと

罪悪感という最後の良心と共に。愚痴と正論の間を行き来しながら、自分を模索していくブログです。

マスターベーションに夢中なディレクターについて

最近でもないけど、うすうす気づいていたこと。

 

ビジュアルデザインにこだわるディレクターは、総じてマスターベーションが大好きだ。

これは男女関係ない。

 

マスターベーションが好きなディレクターの特徴は大体わかりやすいので挙げておく。

・クライアントの要望は無視して、自分が納得いく気持ちイイものをつくりたい

・デザイン用語はほぼ、知らない

・パソコンにも疎いことが多い

・ただ、原始的な直感のみでデザインのクオリティを追求している。気持ちイイポイントは本人しかわからず、他人に伝えることは出来ない。

・概ね工数を無視する。どんなに時間がかかっても、気持ちイイものをつくりたがる。(イかないと納得しないので)

・気持ちよくないデザインを提出されると、やたらめくじらを立てて怒る。「私をイカせてくれないデザイナーとかそれデザイナーじゃない」的なことをまくしたてる。

 

この手のタイプは3人くらい出会ったことがある。

3人目は、8案出して納得いかなかった時点で打ち切りにさせていただき、私は案件から抜けた。フリーランスだとこれが出来るから有難いのだが(そのために選んだ道と言っても過言ではない)。それにしても、最初のオーダーからどんどん道をずれて、

「これじゃ俺はヌケないんだ」が主旨になってしまい、他のデザイナーを入れてもらったけど、それでもやはり、クライアント側を無視しているので、

 

デザイン案は決まらなかったらしい。

 

※私はもう抜けたので知りませんが。

 

ビジュアルデザインの目的とはなんだろうか?

そんなことを、この「気持ちよくなりたい」人たちに説いても仕方ないのだ。

彼等はフォントの名前すら知らない。「この明朝体は気持ちよくない」としか言えないのだ。色の名前も覚えられない。とにかく、昔何かで気持ちよくなったあの快感が忘れられないのだ。きっと、気持ちよくしてくれる恋人が現れたら没頭してしまうタイプだろう。

 

そろそろまとめに入るけど、ビジュアルデザインの目的に、「気持ちよくなる」ことを掲げるのは間違いではないんです。

でも、ビジュアルは、ツールでしかありえない。

読むのはキャッチコピーだ。連動してないと意味がない。ビジュアルはキャッチを引き立てるための一種の要素、印象でしかない。キャッチがアホだとなんのページかわからない。

昔、ビジュアルだけはピカ一のデザイナーさんがいたんだけど、ディレクターがアホすぎて、何のページだかさっぱりわからない上、どこでコンバージョンするのかもわかりにくく、しかもコンバージョンが発生するボタンの文言も酷かった。ビジュアルを見る人が多いのでPVは発生するけどCVはボロボロ。ご存じだと思うが、PVなんて今どきまさにマスターベーションの数値である。

とにかく、自分さえ気持ちよくなれればいいので、主観まっしぐら。

デザイナーはツールなので、ディレクターが満足すれば金がもらえる。

 

でもそれで本当にいいんですか?

 

仕事ってなんでしょうか?

 

気持ちよくなることじゃないですよね。

 

会社に利益をもたらすことです。

 

利益はどこから発生しますか?

 

クライアントから、お金貰うんですよね。

 

じゃあ、クライアントを気持ちよくさせたほうがいいんじゃないですか?

 

 

以上がまとめなんですが、本能のまま気持ちよくなることばっかり考えてる連中に言っても仕方ないので、この文章は彼らには投げたりしません。

勝手に自滅してください。ずっとマスターベーションしてればいいと思います。できればひとりでやってね。

 

【おまけ】

たまに「俺の素晴らしいマスターベーションが世の中に通用しないなんて、世の中はなかなか俺についてこないなあ。時代を先取りしすぎちゃったぜ」みたいな自己愛甚だしいことを言ってる人もいますが

それはクライアントワークでやらないでください。

自分のWEBサービスとかでやってください。

例えあなたがどんな天才でも、クライアントワークでやらないで。