私は今日、愛の逆を悟った
愛というものに関して、感じる時は、みなさんご存じのように、とても心が温かくなる。生きていてよかった、人間は捨てたものじゃないと思う。
だが、私は愛の逆を理解した。
今日やっとわかった。
元カレに足りなかったのは圧倒的に、「愛」だった。
損得勘定で動く男だった。
付き合っている女性のメリットを一生懸命探すタイプ。
「学歴」「能力」「外見」「生活力」そういったものをいつも細かく評価し、自分の姉や他人と比べていた。思い出した。
自分のことも、「名声」「知識」などで価値を表現してくる男だった。
女性にとっては名声や収入や知識力などはあくまで付加価値である。
そんなものがあっても「愛」がないなら一緒になることは出来ない。
あんな人間と一緒になっていたら、あやうく心を失うところだった。
数日前にお会いした人が、何かひっかかるなと思っていたら、そういうところがそっくりだったのだ。
絶対に同じ過ちを繰り返してはならない。
身体と心の痛みがそれを教えてくれる。
本当に優しい人に何人も出会った。
こんなもんじゃなかった。
もっと、見返りを求めない、利益度外視の、普通の優しさ。ソリッドな優しさだった。
私はその優しさを受けついで、
その優しさを注いだ時にちゃんと返ってくる人と一緒になろうと思う。
きっと私の貪欲な部分だけをかぎつけた人を引き寄せてしまってるんだと思う。私は恋だけをしたいんじゃない。愛情のやり取りをしたいので、欲望だけでお付き合いすることはできない。